こんにちは。地域生態システム学科4年のけんぴです。
今回はシリーズ第二弾、「アウェーな履修」です。(第一弾はコチラ→https://mowzemi.wixsite.com/website/post/けんぴが家畜人工授精師を目指す話「きっかけ」-1-3)
前回にもお話した通り、私が人工授精師を取りたいと思い始めたのは2年生の夏休み。そこから調べたのは、
1.家畜人工受精師とは何か
2.家畜人工授精師になるための手順
3.農工大でできること
ということです。その流れに従って記事を書いていきます。
(注意:これは2018年入学生のカリキュラムに則っているため、変更がある場合があります。希望者は必ず教務第一係に確認し、履修してください。)
1.家畜人工授精師とは何か
家畜人工授精師とは家畜の人工授精(AI)や受精卵移植(ET)とそれに関わる業務ができる者のことで、国家資格です。家畜のAI・ETを行えるのは獣医師か家畜人工授精師のみです。
主な就職先は牧場、日本各地の家畜人工授精所、都道府県市町村、家畜改良事業団などです。
家畜人工授精師協会HP:http://aiaj.lin.gr.jp/index.html
2.家畜人工授精師になるための手順
家畜人工授精師になる大まかな手順は、
①大学等で決められた単位を取得
➁講習会申し込み
③講習会受講
④試験合格&講習会修了
⑤免許証申請&交付
となっています。
農工大では、生物生産学科において畜産系の科目が開講されているので、「①大学等で決められた単位を取得」までができます。➁以降の講習会は日本獣医生命科学大学などの大学や都道府県が開催しているものに参加する必要があります。
参考・茨城県HP「家畜人工授精師講習会」(最終閲覧日:2021年9月25日):https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/chikusan/seisan/jinkojyusei/kousyukai.html
3.農工大でできること
農工大では講習会に参加するための単位の一部を取得することができます。私の場合、履修できる(というか、履修しなければならない)単位は以下の表のようになっていました。
地域生態システム学科の必修やどうしても履修したかった授業の兼ね合いで、3年に詰め込む形になってしまい、1,2年生のときと同じかそれ以上に忙しかったような気がします。ただ、興味がある分野なので、忙しいことが苦痛にはならずに楽しめました。
私の知る限りでは、農工大での他学科履修は一般的ではなくて、生生や獣医の授業を受けるのは楽しみでもありましたが、緊張もしました。特に、獣医4年と混じっての実習は、知り合いもいなければ、内容に付いていくのも精一杯で、とてもアウェーな感じがしました。
他学科履修の進め方は、シラバスに載っている先生に他学科履修を希望する旨を、理由とともにメールします。(対面授業のときは「他学科科目履修願」という紙を出してました。)OKが出たら、忘れずに履修登録をしましょう。基本的には、高学年の授業は取れないので(4年の科目を3年が取るのはダメ)、科目の担当教員と事前によく連絡をとり、教務係にも確認をします。
これらの授業を取った感想としては、家畜繁殖学が講習会の内容と直結してるので、その場しのぎのためではなくて、ちゃんと勉強した方がいいと思いました。この科目を履修する時に『動物臨床繁殖学』(2014年朝倉書店出版)を買いました。13000円ほどで、いいお値段でしたが、気になったことを辞書的に調べることができるので、講習会中も役に立ちましたし、今は買って良かったと思っています。自分が気に入るものでいいので、こういう教科書的なものを一冊持つのはおすすめです。
また、大学図書館にも家畜人工授精師の講習会テキストを一通り揃えて頂いたので、それも活用してください。家畜とは、みたいな基本的なことから、実習の流れが書いてあるので、良い予習になりました。
最後に、アウェーな履修の感想としては、「オンライン授業で助かった!」ということです。課題の量は多かったですが、分からないところを復習したり、ときには自分の学科の授業を優先させたりと融通が効きました。また、他学科履修といえども、MOWゼミを通じて生物生産学科の友人がいたので、質問や相談をできるという安心感がありました。MOWゼミには畜産に興味のある人が集まっているので、知り合いを作っておくと他学科履修のアウェー感が薄まると思います。ありがとう、MOWゼミ!
これで、第二回「アウェーな履修」はおしまいです。次回は、講習会の内容や試験のことを書く予定です。では、またお会いしましょう!
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